仙腸関節障害|須坂市の殿部痛でお困りの方必見|セルフケアをご紹介します
仙腸関節障害
(セルフケア)
「長く座っていると骨盤が痛い」
「マッサージに行っても、腰やお尻周りの重だるさがすぐに戻ってしまう」
そんな症状に悩まされていませんか?実はその原因、腰の筋肉や骨ではなく、骨盤にある「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」のわずかなズレが原因かもしれません。
前回「仙腸関節障害」について分かりやすく解説しました。またご覧いただけてない方はこちら。
今回は、症状の軽減や再発の予防の為の簡単にできるセルフケアをご紹介します。
仙腸関節障害の治療
仙腸関節障害に対する治療の第一選択は保存療法であり、理学療法により対応することが多いです。
理学療法以外には、疼痛を軽減させることを目的にブロック注射や薬物治療。微細損傷部位の組織修復を促すことを目的に、衝撃波治療、局所の炎症を惹起させて組織修復を促すPRP治療などが用いられます。またコルセットなどによる外固定や手術加療も行われています。
しかし,これらの対処方法によって一時的に疼痛が軽減しても再発を繰り返してしまうため、根本的な原因と考えられる関節の「ズレ」に対して当院では、運動療法を中心にアプローチをおこなっています。

仙骨は、ニューテーション(仙骨のうなずき)とカウンターニューテーション(仙骨の起き上がり)といった動きを行います。

仙腸関節障害は滑膜関節部分の障害のみならず、関節周囲の靱帯や靱帯付着部の障害と考えられています。
このような観点から仙腸関節障害の受傷機序を考えると、例えば片脚へ体重をかけた時に体幹が前のめりが生じ仙骨にニューテーション(仙骨のうなずき)の動きが強制されると、後仙腸靭帯には牽引力が作用し、靱帯損傷や靭帯の付着部障害が生じることが推察されます。この損傷部位に炎症が生じ、修復機転のなかで血管・神経組織が増生し、さらに繰り返される負荷によって遷延化される機序が考えられます。また仙腸関節の関節面は、荷重による剪断力に対する安定性は仙腸関節周囲の靭帯によって支持され、仙腸関節周囲の靱帯の損傷が生じ、仙腸関節痛が発生すると推察されます。

〈Adobi Fireflyで生成〉
仙腸関節に大きい負荷が生じる状況として、しゃがみ込みや座位などで腸骨が固定された状態での前屈動作によって仙腸関節にはニューテーション(仙骨のうなずき)の負荷が加わり、立位での体を反らす動作においてカウンターニューテーション(仙骨の起き上がり)方向の負荷が仙腸関節に加わります。
スポーツ活動では片脚荷重時に仙腸関節への負荷が増し、サッカーやホッケーなどの切り返し動作や片脚でのジャンプ着地動作などがあげられます。もし片脚での着地動作時にハムストリングの硬さがあると、着地時の腸骨の前傾の動きが制限され、仙腸関節にはより大きなニューテーション負荷が加わることになります。このため仙腸関節障害を呈するアスリートにはハムストリングスの肉ばなれや坐骨部の筋付着部症を合併することがあります。
簡単にできるセルフケア
(1)腸腰筋のストレッチ
方法:膝立ちになります。ゆっくりと前足に体重をかけます。足の付け根が伸びた感覚がでたころでキープします。
回数:20秒キープ×3〜5回
POINT:腰が反りすぎない ように注意しましょう
股関節の硬さは、骨盤での代償運動(カウンターニューテーション)を誘発するため、股関節自体の可動域を改善することが重要とされています。
増田一太, 赤羽根良和, 松本裕司・ほか:20年に及ぶ慢性腰痛に対し運動療法が有効であった1例. 整形外科リハビリテーション学会誌10, 118-120, 2007.
(2)ハムストリングスのストレッチ
方法:膝裏で両手を組みます。手が離れないように、膝をできる限り伸ばします。この状態でキープします。
回数:20秒キープ×3〜5回
POINT:呼吸は止めないようにしましょう。
(3)大殿筋のトレーニング
方法:うつ伏せで寝ます。膝を曲げももを持ち上げます。
回数:10回 1日3セット
POINT:足が斜めに向かないように 真っ直ぐ持ち上げましょう。
(4)腹式呼吸(drow-in)
方法:仰向けで膝を立て、片手をおへそにあてます。鼻から空気を吸い、口からゆっくり空気を吐き出しお腹を凹ませます。吐く時間は10秒が目安です。
回数:5〜10回 1日2〜3セット
POINT:力まないようにリラックスして行いましょう。
さいごに
仙腸関節障害による腰やお尻の痛みは、ただ硬い場所をマッサージするだけでは、一時的に楽になってもすぐに症状が戻ってしまいがちです。解説した通り、仙腸関節や靭帯への負担は、周囲の筋肉(大殿筋や腹横筋など)の機能低下による「動作のエラー」が根本にあるからです。今回のセルフケアは、そのエラーを修正するために必要な運動療法です。
「動作のエラー」は人によって様々です。
「どんな運動をしていいかわからない…」そのような方は是非このセルフケアを試してみてください。
当院では、こうした医学的エビデンス(科学的根拠)に基づいた運動療法を中心に、一人ひとりの痛みの原因に合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
長引く骨盤周りの重だるさや、「どこに行っても良くならなかった」というお悩みをお持ちの方は、ぜひ当院にお任せください。痛みを繰り返さない強い体作りを、一緒に目指していきましょう。

