頸椎症|須坂市の首の痛み・腕の痺れでお困りの方必見|当院のアプローチとセルフケアについて解説
頸椎症
「朝起きると首が痛くて回らない」「腕から指先にかけてしびれを感じる」といった症状にお悩みではありませんか?その症状、もしかすると頸椎症(けいついしょう)かもしれません。頸椎症は放置すると日常生活に支障をきたすだけでなく、回復までに時間がかかってしまうケースも少なくありません。
前回の投稿では頸椎症の症状や原因ついて詳しく解説しました。
まだご覧になっていない方はこちら。
今回は当院のアプローチ方法とセルフケアについて解説します。
当院でのアプローチ
まず前述したように頸椎症には、階段状に悪化する頸椎症性脊髄症と、自然治癒することが多い頸椎症性神経根症があり、鑑別診断することが重要です。
当院では、カウンセリングや動作評価から鑑別を行い、首への負担がどのような原因があるのか?根本原因に対してアプローチを行います。
1. カウンセリング

「どこが?」だけでなく、「いつ?、どんな時に?、どのように?、どんな動作で症状が現れるか?」を深くお伺いします。
・生活習慣のヒアリング:作業姿勢、デスクワーク時間、運動習慣、ストレスレベルなど、頸部に繰り返し負荷がかかる要因を特定します。
・既往歴と症状の分析:過去の怪我や病気、現在の症状の経過を詳しく把握することで、頸椎症以外の原因も鑑別し、施術の安全性を確保します。
・受診歴:施術歴(リハビリ歴)やレントゲンやMRI、CTなどの画像診断を受けているかをお聞きします。
2.姿勢・動作評価

姿勢・静的アライメント評価: 猫背、反り腰、骨盤の傾きなど、身体のバランスを分析し、頸部に負担をかけている姿勢をチェックします。
動作・動的アライメント評価:首や体幹の前屈や後屈、ひねりなどの動作テストを通じて、どの筋肉や関節の動きが悪くなっているか(運動機能障害)を特定します。特に、胸椎(背中の上部)や骨盤といった頸部と関連の深い部位の連動性(キネティックチェーン)を細かく評価します。
ベッド上評価:頸部だけでなく、頸部に関連する胸郭や背骨が、どれだけスムーズに動くか全身的な柔軟性をチェックします。
特に胸郭の柔軟性は姿勢不良(ストレートネック)の原因となり、頸部へ負担が掛かります。そのため胸郭周囲の筋肉柔軟性や呼吸方法など細かくチェックします。
3.施術(徒手療法・ストレッチ・運動療法・予防)
これまでの1. カウンセリング 2.姿勢・動作評価から鑑別を行い、頸椎症もしくは頸椎症性神経根症の症状と判断できた場合、施術を行います。
徒手療法

頸部との関連が深い胸椎や骨盤に対して、正しい姿勢や動きを身体に再学習させるために、関節の調整を加えます。
ストレッチ

〜肩甲骨の可動性改善のストレッチ〜
姿勢や動作不良改善を目的に、ストレッチを行います。胸椎の伸展可動域や骨盤の可動域を向上させることで、頸部への過剰な負担も減らすことができます。
ストレッチを行う部位は、カウンセリングと姿勢・動作評価に基づき原因に対して行います。
トレーニング(運動療法)

〜チューブでの肩甲骨の運動〜
当院では、主に姿勢や動作の改善を目的としたトレーニングを行います。
特に、胸郭や骨盤の正しい動きを体が思いだせるよう、肩甲骨や体幹周りのエクササイズを中心に行います。
これにより、日常の動きがスムーズになり、疲れにくい理想的な姿勢へと導きます。
お一人おひとりのお体に合わせた最適な運動法をご提案しますので、運動が苦手な方もご安心ください。
簡単にできるセルフケア
頸椎症に対するセルフケアは、姿勢改善を目的としています。頸部の負担を減らすために、姿勢改善は必要不可欠です。
可能なセルフケアをお試しください。
▶︎首のエクササイズ(チンイン・エクササイズ)
方法:指を顎に当て、後ろへ水平に押し込みます。
回数:5秒キープ × 10回
ポイント: 「二重あご」を作るイメージ
Jull GA, et al. “A randomized controlled trial of exercise and manipulative therapy for cervicogenic headache.” Spine. 2002.
骨盤の前後傾運動(ペルビック・チルト)
方法:椅子に浅く座り、両手を骨盤に当てます。
息を吸いながら、腰を反らせるように骨盤を前に倒します(前傾)。
息を吐きながら、おへそを覗き込むように背中を丸め、骨盤を後ろに倒します(後傾)。
これを繰り返します。
回数:10回 × 2〜3セット
ポイント: 骨盤から動かすイメージで行いましょう。
Kuo YL, et al. Saggital spinal posture after 10-minute sitting: the effects of age and back pain. Arch Phys Med Rehabil. 2009.
▶︎呼吸運動(アンブレラ・ブリージング)
方法:両手を肋骨の下部(脇腹のあたり)に添えます。
吸う時: 鼻から吸い、添えた手を「横に押し広げる」ように肋骨を膨らませます。
吐く時: 口から細く長く吐き、肋骨が中心に閉じていくのを手でガイドします。
回数:3〜5分間
横隔膜の動きを改善し、呼吸を再学習させることが、首周りの補助筋(斜角筋や僧帽筋上部)の負担を減らすために不可欠であると結論づけています。
Kapreli E, et al. “Respiratory dysfunction in patients with chronic neck pain: A pilot study.” Cephalalgia. 2009.
▶︎菱形筋・僧帽筋中部トレーニング(W字エクササイズ)
方法:両腕を挙げて、肘を曲げて「W」の形を作ります。
左右の肩甲骨を背骨に寄せるようにグッと引き寄せます。
寄せきったところで3秒キープし、ゆっくり戻します。
回数:10回 × 2〜3セット
ポイント: 腕は体と平行にする。
Cools AM, et al. “Trapezius activity and intramuscular balance during isokinetic adduction and elevation exercises in arm injury-free individuals.” J Athl Train. 2007.
