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非外傷性肩関節不安定症|これって脱臼?須坂市の「肩のズレ感・ゆるさ」でお悩みの方必見〜セルフケア編〜

非外傷性肩関節不安定症

転んだりぶつけたりしてないのに
「肩がズレるような感覚がある…」
「肩が動かすとボキボキ鳴って不安定…」
このような自覚症状ありませんか?
これ生まれつき関節が緩い「非外傷性肩関節不安定症」かもしれません。
実は、この肩の不安定感は、単に「関節が緩いから」と諦める必要はありません。
前回は、根本的な原因と、当院が考える改善へのアプローチについて解説しました。【こちらをクリック】
今回は誰でもできる簡単なセルフケアを動画付きでご紹介します。

非外傷性肩関節脱臼の運動療法

治療方法としては、外科的治療の報告がありますが、自然治癒の報告もみられ、原則的には姿勢矯正や肩甲骨周囲筋の機能改善運動、腱板筋力増強運動などの保存療法を選択されることが多くあります。
岩堀裕介・他:非外傷性肩関節不安定症に対する保存的治療.臨床スポーツ医学22(11):1379-1390,2005
黒田重史:非外傷性肩関節不安定症の疫学と保存療法.MBMedReha 157:127-131,2013

先行研究として習慣性肩関節後方亜脱臼症例に対して、肩甲上腕関節へのアプローチは行わず、肩甲胸郭関節(肩甲骨周囲筋)へのアプローチを中心とした運動療法を実施し症状の改善を認めたと報告されています。
榮﨑 彰秀 他:肩甲胸郭関節へのアプローチを中心とした習慣性肩関節後方亜脱臼保存療法の3例,奈良理学療法学 第17号
今回は肩甲胸郭関節(肩甲骨周囲筋)を中心としたセルフケアをご紹介します。

誰でも簡単にできるセルフケア

(1)肩挙上運動

方法:椅子に座り、片手を肩にあてます。肩がすくまないように片手で押さえながら、手を挙げます。
回数:10回×3セット
POINT:肩甲骨を動かすイメージで手をあげましょう。

(2)僧帽筋中部のトレーニング

方法:ベッドにうつ伏せになり、手を横に出します。手を垂直に挙げます。
肩がすくまないようにしましょう。
回数:10回×3セット
POINT:肩甲骨を背骨に寄せるイメージで手をあげましょう。

(3)僧帽筋下部のトレーニング

方法:ベッドにうつ伏せになり、手を斜め前にだします。手を垂直に挙げます。
肩がすくまないようにしましょう。
回数:10回×3セット
POINT:肩甲骨をお尻側に引き寄せるイメージで手をあげましょう。

(4)前鋸筋のトレーニング

方法:500mlのペットボトルに水を半分入れます。仰向けでペットボトルを持ち、手を挙げます。
肘を曲げずに腕を上下動かします。肩がすくまないようにしましょう。
回数:10回×3セット
POINT:肩甲骨を広げて寄せるイメージで動かします。

▶︎森原らは、胸椎が後弯した円背の不良姿勢では、肩甲骨の位置が悪くなり(外転・下方回旋・前傾)肩甲上腕関節の求心位を保つことができず、下方に不安定性を生じ、肩甲骨位置を修正することによりSulcus sign(下方の不安定性)が消失すると報告しています。
森原徹・他:Loose shoulderに対する診察と投球動作について.MB Orthop36(12):29-39,2023

▶︎黒田は上肢挙上運動時の肩甲骨上方回旋運動に伴う肩甲骨関節窩の軌跡を機能的関節窩と提唱しており、非外傷性肩関節不安定症の症例においては、肩甲骨の上方回旋角度が減少しており、機能的関節窩は小さくなり肩関節は不安定になると述べられています。
黒田重史:整形外科Knack &Pitfalls 肩関節外科の要点と盲点,文光堂東京,2008,pp234237

▶︎肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節との筋力の関係性においては、先行研究にて肩甲胸郭関節に機能不全があり肩甲骨の不安定性を有すると肩関節全体の筋力が低下する報告があります。井尻朋人・他:筋力低下の部位の違いによる肩関節最大等尺性収縮時の筋活動変化-開始肢位からの変化量に着目して-.関西理学15:3337,2015

▶︎また肩甲骨周囲筋の筋力トレーニングにより肩甲上腕関節運動の筋力も改善した報告もある
井尻朋人・他:肩甲骨外転筋の筋力強化に伴う肩関節の筋力の変化.関西理学6:91-95,2006

→肩甲骨運動の正常化が肩関節機能改善には重要であると考えられます

まとめ

今回は、非外傷性肩関節不安定症に対するセルフケアをご紹介しました。
医学的な研究(エビデンス)からも、この症状に対しては以下の重要な事実が分かっています。
・姿勢の崩れ(猫背など)が肩の不安定さを引き起こす
・肩甲骨の動きが悪いと、肩の関節が本来の位置をキープできなくなる
・肩甲骨まわりの筋肉を鍛えることで、肩全体の筋力や安定感が復活する
つまり、ズレるような不安感があるからといって、あきらめる必要はありません。土台である「肩甲骨」の動きを正常化することこそが、根本改善への一番の近道なのです。
今回ご紹介した4つのトレーニングは、どれも「肩甲骨の動き」を意識することが重要です。まずは1種目でもいいので、無理のない範囲でお試しください。
正しいセルフケアと姿勢の意識で、ブレない健やかな肩を取り戻していきましょう!

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資格 :理学療法士(国家資格) 2017年 専門学校卒業 理学療法士免許取得/整形外科勤務・ 自費整体・整骨院に整体師として勤務後開業

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