【須坂市の皆さまへ】慢性痛を「本気で改善する」ための運動療法と整体の選び方
慢性痛を「本気で改善する」ための
運動療法と整体の選び方
「ひざが痛くて歩くのが辛い…」
「長年の腰痛、湿布やマッサージだけではすぐ元に戻ってしまう…」
須坂トータルケア整体院にも、このような慢性的な身体の痛みでお悩みの患者様が数多く来院されています。
痛みが長引くと「なるべく動かさないようにしよう」と考えがちですが、実は適切な運動(運動療法)を行うことこそが、痛みを根本から改善する最も確実な近道であることが最新の医学研究やガイドラインで証明されています。
今回は、なぜ運動が痛みに効くのか、そして「整体(徒手療法)」と「運動療法」の組み合わせがなぜ一番効果的なのかを分かりやすく解説します。
1. 運動療法が痛みに効く「3つのメカニズム」
運動療法は、単に「筋肉を鍛える」「体を柔らかくする」ためだけのものではありません。脳や神経系に働きかけ、痛みの回路をリセットする重要な役割を果たしています。
▶︎脳内の天然の鎮痛剤(内因性オピオイド)の放出

有酸素運動を行うと、脳内でβ-エンドルフィンやドーパミンといった物質が分泌されます。これにより、脳の「下降性疼痛抑制系(痛みを抑えるブレーキシステム)」が働き、痛みの感じ方が和らぎます。
森岡 周 (2018). 疼痛理学療法の研究トピックス. 理学療法学, 45(4), 284-289.
▶︎「モーターコントロール(体の使い方)の不良」を改善する

元々の体の使い方の癖や痛みによって部位を使わずにいると、脳の中にある「体の感覚地図」がぼやけて小さくなってしまいます。この地図の乱れこそが、モーターコントロール不良を招き、痛みを慢性化させる大きな原因です。運動療法で正しく体を動かす刺激を送り直すことで、脳内の地図が正確に再構築されます。それにより正しいモーターコントロールを取り戻し、痛みの誤作動を防ぐことができます。
赤木龍一郎, 沖田実, 他. 慢性腰痛患者における身体所有感および運動主体感と身体表現の関連. 理学療法学. 2019; 46(2): 88-95.
▶︎「動かすと痛む」という恐怖心の克服

「動かしたら壊れてしまうかも」という恐怖(破局的思考)は、筋肉を緊張させ痛みを増幅させます。段階的な運動で「動かしても大丈夫」という成功体験を重ねることが、痛みの解消につながります。
Vlaeyen, J. W., & Linton, S. J. (2000). Fear-avoidance and its consequences in chronic musculoskeletal pain: a state of the art. Pain, 85(3), 317–332.
2. 主要な疾患における運動療法の効果
国内外の臨床ガイドラインにおいて、運動療法は以下のように非常に高い評価(強推奨)を受けています。
▶︎変形性膝関節症
大腿四頭筋の強化、有酸素運動、可動域訓練は、薬物療法と同等以上の除痛・機能改善効果を示します。自宅でできる「スクワット」も下肢筋力やバランス向上に大変有効です。
吉田大佑, 能由美, 堀泰輔, 田邊桃子, 今村宏太郎, 蒲田和芳. (2019). 内側型変形性膝関節症に対する下腿内旋エクササイズの即時効果. 日本臨床整形外科学会雑誌, 34(3), 373–378.
▶︎慢性腰痛症
体幹深頭筋(インナーマッスル)の強化や全身の有酸素運動(ウォーキング、水泳など)は、痛みを和らげ再発を防ぐ第一選択の治療法です。
『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』(日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修)
▶︎変形性股関節症・肩関節周囲炎(四十肩)・頚部痛
関節周囲の筋力強化や姿勢制御(Postural Control)を伴う運動が、可動域回復と持続的な痛みの軽減をもたらします。
3. 「整体(徒手療法)」×「運動療法」がベストな理由
「運動が良いのは分かったけれど、痛くて運動どころではない…」という方も多いのではないでしょうか。ここで重要になるのが、徒手療法(整体)と運動療法の組み合わせです。
アプローチの比較

|
評価項目 |
徒手療法(整体) |
運動療法 |
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主な内容 |
関節モビライゼーション |
筋力強化、自動可動域運動、有酸素運動 |
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患者様の役割 |
受動的(施術を受ける) |
能動的(ご自身で動く) |
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主な目的 |
即時的な痛みの軽減 |
運動パターンの再学習 |
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効果の発現 |
即効性が高い |
中長期的(継続により徐々に改善) |
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効果の持続性 |
短期~中期 |
長期(自己管理能力が高まる) |
National Institute for Health and Care Excellence (NICE). Low back pain and sciatica in over 16s: assessment and management [NG59]. 2016.
受動的から能動的へのスムーズな移行
徒手療法は受動的なアプローチであり、即効性の高い痛み軽減や初期の関節可動域確保に長けています。まずは徒手療法で動かしやすい身体のベースを整え、患者様の不快感や恐怖心を取り除くことが最優先となります。
根本改善と再発予防の鍵
痛みが緩和した段階で、能動的な運動療法へと移行することが本質的な改善につながります。自分で身体を動かす運動療法は、正しい運動パターンの再学習や筋力強化・負荷耐性の向上をもたらし、中長期的な効果の持続と自己管理能力の向上(再発予防)を実現します。
統合的アプローチの有効性
「徒手療法で動かせる状態を作り、運動療法でその状態を定着させる」という一連のプロセスこそが、治療効果を最大限に高めます。即効性と持続性を両立させるためには、患者様が受動的な立場から能動的な主体へと変化できるよう導くプランニングが重要です。
さいごに
ガイドラインや研究データでも、「徒手療法で初期の痛みと動きの硬さを和らげ、速やかに運動療法へ移行・併用する」アプローチが最も高い改善率と持続効果を示すことがわかっています。痛みのない健康な身体を、一緒に作っていきましょう
須坂トータルケア整体院では、施術によってその場の痛みや関節の引っかかりを取り除くだけでなく、患者様お一人おひとりの状態に合わせた自宅でできる運動指導(自主訓練)までトータルでサポートいたします。
「長年の痛みから解放されたい」「正しく運動して自分の足で歩き続けたい」とお悩みの方は、ぜひお気軽に当院にご相談ください。
