「もう、肩が重い…」須坂市で肩こり・首こりに悩む方へ。1分でできる簡単セルフケア
肩こり・首こり(セルフケア)
デスクワークや家事、農作業など、日々の生活の中で「肩が重い」「首が回りにくい」と感じることはありませんか?
実は、その原因の多くは「肩甲骨の動きの悪さ」にあります。
今回は、忙しい合間でもたった1分でできる、科学的根拠に基づいたセルフエクササイズをご紹介します。
なぜ「肩」ではなく「肩甲骨」が重要なのか?
肩こりを感じる時、つい首や肩の筋肉を揉みたくなりますが、実はそれだけでは根本解決になりません。肩の筋肉(僧帽筋など)は、背中の大きな骨である「肩甲骨」とつながっています。姿勢が崩れて肩甲骨が外側に広がったまま固まると、肩の筋肉は常に引っ張られ、血流が悪くなって痛みや重さを引き起こします。つまり、肩こり解消の近道は、肩甲骨を本来の正しい位置に戻してあげることなのです。
なぜ「肩甲骨」の動きが悪くなるのか?
肩甲骨の動きが悪くなる誘因は多くあります。
(1)胸の筋肉の硬さ(大胸筋・小胸筋)
(2)背筋の筋力低下(僧帽筋、前鋸筋、広背筋、菱形筋など)
(3)肋骨の硬さ(肋間筋群の硬さ)
(4)骨盤のゆがみ(骨盤の後傾)
(5)首の位置が前にある(ストレートネック)
(6)呼吸が浅い(横隔膜・腹横筋の機能不全)
これらが原因で肩甲骨の動きが悪くなってしまします。
逆を言えば、これらが改善することで肩甲骨の動きが改善し、肩こりの軽減に有効とも捉えられます。
各種目1分でできるセルフケア
(1)胸の筋肉の硬さ(大胸筋・小胸筋)
▶︎胸筋のストレッチ
方法: 壁に対して横向きに立ち、壁で肘を固定します。体を壁と反対側にゆっくりとひねります。
胸の付け根から腕にかけて伸びているのを感じながら、20〜30秒キープします。
回数:20〜30秒キープ × 3〜5回
ポイント:肘の位置を「高め」にすると大胸筋の下部、「低め」にすると上部が伸びます。
Borstad JD, Ludewig PM. The effect of long versus short pectoralis minor resting length on scapular kinematics in healthy individuals. J Orthop Sports Phys Ther. 2005.
(2)背筋の筋力低下(僧帽筋、前鋸筋、広背筋、菱形筋など)
▶︎菱形筋・僧帽筋中部トレーニング(W字エクササイズ)
方法:両腕を挙げて、肘を曲げて「W」の形を作ります。
左右の肩甲骨を背骨に寄せるようにグッと引き寄せます。
寄せきったところで3秒キープし、ゆっくり戻します。
回数:10回 × 2〜3セット
ポイント: 腕は体と平行にする。
Cools AM, et al. “Trapezius activity and intramuscular balance during isokinetic adduction and elevation exercises in arm injury-free individuals.” J Athl Train. 2007.
(3)肋骨の硬さ(肋間筋群の硬さ)
▶︎肋骨のストレッチ(肋間筋のストレッチ)
方法: 椅子に座り両手と高く上げます。
片方の手首を反対の手で掴み、真横にゆっくり倒れます。
深呼吸を3回行います。
回数:左右10回
ポイント:倒れた状態で、伸ばしている側の脇腹に空気を送り込むように意識する
Miyashita T, et al. Effect of thoracic expansion restriction on scapulothoracic and glenohumeral joint motion during shoulder external rotation. J Phys Ther Sci. 2022.
(4)骨盤のゆがみ(骨盤の後傾)
▶︎骨盤の前後傾運動(ペルビック・チルト)
方法:椅子に浅く座り、両手を骨盤に当てます。
息を吸いながら、腰を反らせるように骨盤を前に倒します(前傾)。
息を吐きながら、おへそを覗き込むように背中を丸め、骨盤を後ろに倒します(後傾)。
これを繰り返します。
回数:10回 × 2〜3セット
ポイント: 骨盤から動かすイメージで行いましょう。
Kuo YL, et al. Saggital spinal posture after 10-minute sitting: the effects of age and back pain. Arch Phys Med Rehabil. 2009.
(5)首の位置が前にある(ストレートネック)
▶︎首のエクササイズ(チンイン・エクササイズ)
方法:指を顎に当て、後ろへ水平に押し込みます。
回数:5秒キープ × 10回
ポイント: 「二重あご」を作るイメージ
Jull GA, et al. “A randomized controlled trial of exercise and manipulative therapy for cervicogenic headache.” Spine. 2002.
(6)呼吸が浅い(横隔膜・腹横筋の機能不全)
▶︎呼吸運動(アンブレラ・ブリージング)
方法:両手を肋骨の下部(脇腹のあたり)に添えます。
吸う時: 鼻から吸い、添えた手を「横に押し広げる」ように肋骨を膨らませます。
吐く時: 口から細く長く吐き、肋骨が中心に閉じていくのを手でガイドします。
回数:3〜5分間
横隔膜の動きを改善し、呼吸を再学習させることが、首周りの補助筋(斜角筋や僧帽筋上部)の負担を減らすために不可欠であると結論づけています。
Kapreli E, et al. “Respiratory dysfunction in patients with chronic neck pain: A pilot study.” Cephalalgia. 2009.
さいごに
「肩が重い」というストレスから解放されると、仕事の効率も、家事の軽やかさも、そして休日を心から楽しむ余裕も変わってきます。今回ご紹介した6つのセルフケアは、どれも今のあなたに必要な「体の再教育」です。
セルフケアとプロによる専門的なメンテナンスを組み合わせることは、健康への一番の近道です。「自分一人では限界かも」と感じたら、それが体の変え時です。当院と一緒に、肩こりに悩まされない「根本から強い体」を目指していきましょう!
