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その腰痛、放置して大丈夫?見逃していけない「レッドフラッグ」

腰痛

「ただの腰痛だから、そのうち治るだろう……」と軽く考えてはいませんか?
実は、腰痛の中には放置すると危険な、重大な病気が隠れているサインがあります。
今回は、医学的に「レッドフラッグ(危険信号)」と呼ばれる、見逃してはいけない腰痛の特徴について解説します。

1. 日本における腰痛の有病率

日本人の生涯有病率(一生のうちに一度は腰痛を経験する割合)は約83%と報告されており、まさに「国民病」といえる状態です。
厚生労働省の「令和4年(2022年)国民生活基礎調査」によると、腰痛は男性で第1位女性で第2位の有訴者率を占めています。人口1,000人あたりの有訴者数は102.1人とされています。年代別の傾向では、30代から40代にかけて急増し、50代で約10%、60代で約17.5%と上昇します。また、70代以上では約7割が何らかの腰痛を抱えているというデータもあります。

2. 腰痛患者の推定人口

全世代の推定患者数は約2,800万人 日本人の約4人に1人が腰痛を抱えている計算になります。
40歳以上の推定患者数は約2,770万人 大規模な地域コホート研究(LOCOMOスタディ)に基づく推計では、40歳以上の男女のうち、男性1,210万人、女性1,560万人が腰痛を有しているとされています。

3.腰痛の分類

様々な腰痛を引き起こす疾患があります。

▶︎脊椎と周辺運動器由来
脊椎腫瘍(原発性・転移性腫瘍など)
脊椎感染症(化膿性脊椎炎、脊椎カリエスなど)
脊椎外傷(脊椎骨折など)
腰椎椎間板ヘルニア
腰部脊柱管狭窄症
腰椎分離すべり症
腰椎変性すべり症
代謝性疾患(骨粗鬆症、骨軟化症など)
脊柱変形(側弯症、後弯症、後側弯症)
非化膿性炎症性疾患(強直性脊椎炎、乾癬性腰痛など)
▶︎神経由来
脊髄腫瘍、馬尾腫瘍など
▶︎内臓由来
腎尿路系疾患(腎結石、尿路結石、腎盂腎炎など)
婦人科系疾患(子宮内膜症など)
妊娠
▶︎血管由来
腹部大動脈瘤
解離性大動脈瘤など
▶︎心因性
うつ病、ヒステリーなど

腰痛の内訳は以下の通りです。

▶︎椎間関節性22% 筋・筋膜性18% 椎間板性13% 狭窄症11% 椎間板ヘルニア7% 仙腸関節性6%
病院での検査により原因が特定できる腰痛は全体の約75%と言われていますが、診断不明の非特異的腰痛は22%と報告されています。

これらのデータから分かるように腰痛の原因は、単なる筋肉や関節の問題だけではありません。なかには腎尿路系や婦人科系の疾患、あるいは腹部大動脈瘤といった、内科的な病気が隠れていることもあります。こうした「レッドフラッグ(危険信号)」と呼ばれる腰痛の中には、急性の脊椎骨折、化膿性脊椎炎、転移性のがんなど、放置すると命に関わったり重大な後遺症を残したりする疾患が含まれます。診断の遅れが取り返しのつかない事態を招く恐れがあるため、当院ではカウンセリング時に安全を最優先に確認した上で施術を行っております。

4.レッドフラッグサイン

では、命に関わるような重篤な疾患をどうやって見分ければよいのでしょうか。実は、それらには共通する『いくつかの特徴』があります。

腰痛診療ガイドラインでは、重篤な脊椎疾患(腫瘍,感染,骨折など)の合併を疑うべきred flags(危険信号)以下のように定めています。
・寝た状態でじっとしていても痛い、楽な姿勢がない
・腰痛だけで無く背中や胸まで痛む
・癌,ステロイド治療,HIV感染の既往がある
・急激な体重減少
・広範囲に及ぶ両足のしびれ、会陰部周囲のしびれや灼熱感、力が入らない、あるいは尿や便が出にくい
・短期間で背骨が急激に曲がってきた
・転倒、転落など、外傷後の痛みで日常生活に支障が出る
・発熱
上記のような症状が1つでも当てはまる場合は、自己判断で様子を見たり施術を受けたりするのではなく、最優先で専門の医療機関を受診するようにしてください。

5.自己管理できる腰痛

レッドフラッグのような危険なサインがない場合、その腰痛は「自分で管理(セルフケア)」できる可能性があります。
1. 特定の動きで痛い、必ず楽な姿勢がある
背骨まわりの筋肉や関節がうまく働いていない状態で、動作と痛みの関係がはっきりしているのが特徴です。
特定の動きで痛む: 「前かがみになると痛い」「腰を反らすと痛い」など、姿勢や動きによって痛みが起きる条件が決まっている。
楽な姿勢がある: 「座っていれば痛くない」「この向きで寝れば楽」という姿勢が必ず見つかる。

これらは、姿勢の改善やストレッチなどのセルフケアで改善が見込める腰痛です。

2. 「脳の疲れやストレス」が原因の腰痛:自律神経の乱れ
組織の損傷といった物理的な要因よりも、心理的な要因や脳のシステムが痛みに関わっているタイプです。
ストレスで痛みが変わる: 不安や不快感、仕事のプレッシャーなど、精神的な負担が大きくなると痛みが強く出やすい。
腰以外にも不調がある: 腰痛以外に、原因のはっきりしない以下の症状が一つでも当てはまる場合は、脳が痛みに対して過敏になっている可能性があります。
眠れない(睡眠障害)、気分が落ち込む、頭痛、めまい、耳鳴り、ひどい肩こり、息苦しさ、動悸、胃の不調、吐き気、下痢

このタイプは、腰へのアプローチだけでなく、リラックスできる時間を作ったり、生活環境を見直したりする「心身両面からのケア」が有効です。

まとめ

腰痛は、体からの大切なメッセージです。発症頻度が高い悩みだからこそ、「いつものことだ」と放置してしまいがちですが、そこには命に関わる重大なサインが隠れていることもあれば、腰への負担や心の疲れ、生活環境の乱れが腰痛を引き起こすこともあります。
まずは「レッドフラッグ」に1つでも当てはまる場合は、迷わず医療機関を受診してください。早期発見が、あなたの未来を守ります。
腰痛を「ただの痛み」として片付けるのではなく、自分の体と対話するきっかけにしてみてください。もし「自分の腰痛はどのタイプだろう?」「どのようなケアが最適なのだろう?」と不安に思われたときは、一人で悩まず、当院のような専門家へお気軽にご相談ください。健やかな毎日を取り戻せるよう、私たちは全力でサポートいたします。

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参考文献
・浅田史成.腰痛予防に対する理学療法の基礎:心理社会的要因をふまえて.日本理学療法士協会 産業理学療法部門 職業性腰痛予防講師育成研修会2017 配布資料.2017.(参照 2024-05-22).
・令和4年国民生活基礎調査(厚生労働省)(レッドフラッグ
・Yoshimura N, Akune T, Fujiwara S, et al. Prevalence of knee osteoarthritis, lumbar spondylosis, and osteoporosis in Japanese men and women: the ROAD study. J Bone Miner Metab. 2009; 27(5): 620-628.
・(日本整形外科学会/日本腰痛学会(監),日本整形外科学会診療ガイドライン委員会/腰痛診療ガイドライン策定委員会(編):腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版,南江堂,2019)
・Suzuki H, et al. Diagnosis and Characters of Non-Specific Low Back Pain in Japan: The Yamaguchi Low Back Pain Study. PLos One 2016; 11: e0160454.一般社団法人 日本腰痛学会.“腰痛に関する豆知識”.日本腰痛学会ホームページ.https://www.jslsd.jp/knowledge/category/ ,(参照 2026-01-16).
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資格 :理学療法士(国家資格) 2017年 専門学校卒業 理学療法士免許取得/整形外科勤務・ 自費整体・整骨院に整体師として勤務後開業

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