良い姿勢とは?須坂市の立ち仕事、デスクワークの方必見!!
姿勢
「姿勢が悪いよ!」と周りから注意されたことはありませんか?
実を言うと、私も学生の頃はよく言われていた一人でした。
でも、当時の私が心の中で思っていたのは、
「じゃあ、本当の良い姿勢って何なの?」という素朴な疑問です。
ただ胸を張るだけでは疲れるし、何が正解かわからない……
そんな経験をされている方は意外と多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「良い姿勢の基準」と、
姿勢が変わることで得られる驚きのメリットを詳しく解説します。
良い姿勢とは
姿勢の良し悪しは、感覚ではなく「点と線の位置関係」で客観的に判断できます。医学界で最も信頼されている『ケンダル(Kendall)』の姿勢分析に基づき、3つの視点から基準を解説します。
【横から見た基準】

耳たぶ(耳垂)→肩関節(肩峰)→ 股関節(大転子)→膝関節(膝蓋骨後方)→足関節(外果前方)
この5つが一直線になっていることが、横から見た時の良い姿勢の基準となり、筋肉に頼らず「骨」で体重を支えられるため、長時間立っていても疲れにくくなります。
【後ろから見た基準】
後ろ姿は自分では見えませんが、他人の印象に強く残ります。また、左右のズレは内臓への圧迫や片側だけの痛みの原因になります。
.png)
後頭骨(後頭隆起)→背骨(脊椎棘突起)→おしり(殿烈)→膝関節内側の中心→両内くるぶしの中心
この5つが一直線になっていることが、後ろから見た時の良い姿勢の基準となります。
【座り姿勢の基準】
現代人が最も長く過ごすのが「座り姿勢」です。デスクワークで腰を痛める原因の多くは、この基準が崩れることにあります。

耳たぶ(耳垂)→肩(肩峰)→股関節(大転子)この3つが一直線になっていることが、横から見た時の良い姿勢の基準となります。
特に重要なのは「坐骨(ざこつ)」で座ることです。椅子に座ったとき、お尻の下にある左右の尖った骨を感じてください。そこに体重を均等に乗せ、骨盤を垂直に立てることで、腰椎の自然なカーブが維持されます。
良い姿勢のメリット
姿勢が変わることは、単に見栄えが良くなるだけではありません。身体の内部で起こる「機能改善」は、想像以上に劇的です!!
1. 身体的なメリット(健康と活力)
肩こり・腰痛の軽減
人間の頭の重さは、ボウリングの球ほどもある約5〜6kgです。もし姿勢が崩れ、頭がわずか数センチ前に出るだけで、首や肩にかかる負担は2倍〜3倍(約15〜20kg相当)に膨れ上がります。 正しい姿勢なら、この重みは脊柱のS字カーブによって分散され、クッションのように吸収されます。慢性的な痛みの原因は「筋肉の弱さ」ももちろんですが「不良姿勢」であることが多いのです。
呼吸が深くなる
猫背になると胸郭(肋骨の籠)が押しつぶされ、肺が十分に膨らめなくなります。これは「浅い呼吸」を強制されている状態です。 背筋を伸ばし、基準通りの姿勢をとると、肺の換気量が増加します。取り込まれた豊富な酸素は血液に乗って脳へと運ばれ、集中力の向上や午後の眠気の防止に直結します。
代謝が上がる(ダイエット効果)
「姿勢を正すだけでダイエットになる」というのは迷信ではありません。良い姿勢を維持するには、お腹の深層部にあるインナーマッスルを常に使い続ける必要があります。 また、内臓が本来あるべき正しい位置に収まることで、血流やリンパの流れがスムーズになり、消化吸収・排泄のサイクルが正常化します。これが基礎代謝を引き上げ、太りにくい体質へと導いてくれるのです。
2. 精神的なメリット(メンタルケア)
近年の心理学や脳科学の研究では、「心が変われば姿勢が変わる」だけでなく、「姿勢が変われば心が変わる」ことが証明されています。
自信とポジティブな思考
ハーバード大学のエミー・カディ教授の研究によれば、胸を張り、堂々とした姿勢をわずか2分間とるだけで、以下の変化が起こることが示唆されています。
テストステロン(自信を高めるホルモン)の上昇
コルチゾール(ストレスホルモン)の減少
つまり、不安なときや緊張する場面こそ、あえて姿勢を正すことで、脳に対して「自分は今、安全で自信に満ちている」という信号を送ることができるのです。
自律神経の安定
脊髄は自律神経の通り道です。姿勢が悪く背骨が圧迫されると、神経伝達に不具合が生じ、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなります。 「なんとなくイライラする」「夜眠れない」といった悩みも、実は姿勢を整えて神経の通り道を確保することで、スッと解消されるケースが少なくありません。
外見・印象のメリット(信頼と美しさ)
若々しく、スタイルが良く見える
どんなに高級な服を着ていても、背中が丸まっているだけで実年齢より5歳〜10歳老けて見えてしまいます。逆に、スッと背筋が伸びた人は、立ち姿だけで活力と清潔感を感じさせます。 また、骨盤が正しい位置にあると、ポッコリお腹が解消され、足が長く見えるという視覚的なスタイルアップ効果も!!
デキる人」という信頼感
ビジネスや社交の場において、姿勢が良い人は「自分を律することができている」「誠実である」というポジティブなハロー効果(後光効果)を得られます。 「デキる人」に見えるのは、単に堂々としているからだけではありません。姿勢が良い=体幹がしっかりしている=健康管理ができている、という無意識のシグナルが周囲に信頼感を与えるのです。
さいごに
「姿勢を正しなさい」と注意されると、どこか窮屈に感じていたかもしれません。しかし本当の良い姿勢とは、自分を縛るものではなく、本来の機能を取り戻して「体を楽にするもの」です。深い呼吸ができるようになれば、心に余裕が生まれます。視線が上がれば、気持ちも前向きになります。もし日々の生活で疲れや不安を感じたら、まずは今の姿勢をリセットしてみてください。体が整えば、心は後からついてきます。正しい基準を知った今のあなたは、もう迷う必要はありません。スッと背筋を伸ばして、新しい自分を歩み始めましょう。
Kendall FP, McCreary EK, Provance PG, Rodgers MM, Romani WA. Muscles: Testing and Function, with Posture and Pain. 5th ed. Baltimore: Lippincott Williams & Wilkins; 2005.
Kapandji, I. A. (2019). The Physiology of the Joints: Volume 3 The Spinal Column, Pelvic Girdle and Head (7th ed.). Handspring Publishing.
竹井 仁:正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書, ナツメ社, 2015.
Kendall, F. P., McCreary, E. K., Provance, P. G., Rodgers, M. M., & Romani, W. A. (2005). Muscles: Testing and Function, with Posture and Pain (5th ed.). Lippincott Williams & Wilkins.
有馬 慶美:姿勢の評価と治療、リハビリテーション, 文光堂, 2010.
Carney, D. R., et al. (2010). Power posing: Brief nonverbal displays affect neuroendocrine levels and risk tolerance. Psychological Science.
伊藤 昇:姿勢の力―身体の「軸」をつくる, 晶文社, 2001.
Pease, A., & Pease, B. (2004). The Definitive Book of Body Language. Bantam.
